アジングにおいて、ロッドの持ち方は釣果を大きく左右する重要な要素です。多くのアングラーが見落としがちなこの基本技術ですが、正しい持ち方をマスターするだけで感度が劇的に向上し、今まで気づかなかった微細なアタリも確実にキャッチできるようになります。特に繊細なアジの反応を捉えるためには、従来の握り込むスタイルではなく、指先で軽やかに支える持ち方が求められています。
本記事では、インターネット上に散らばるアジングの持ち方に関する情報を収集・分析し、基本的なツーフィンガーグリップから、感度を最大化する応用テクニック、さらにはロッドの角度調整やサミング技術まで、包括的に解説します。初心者の方でも理解しやすいよう、具体的な手順や注意点を交えながら、実践的なノウハウをお届けしていきます。
この記事のポイント |
---|
✅ 基本的なツーフィンガーグリップの正しい手順と注意点 |
✅ 感度を最大化する脱力持ちのテクニックと効果 |
✅ キャスト時と釣り時の持ち方の使い分け方法 |
✅ ロッドの角度調整とタックルバランスの重要性 |
アジングロッドの持ち方における基本技術
- 正しいツーフィンガーグリップの手順
- キャスト時の持ち方のポイント
- 感度を活かす脱力グリップの方法
- ロッドバランスと持ち方の関係
- サミング技術の基本
- 間違いやすい持ち方の修正法
正しいツーフィンガーグリップの手順
アジングにおける基本的な持ち方は、中指と薬指の間にリールフットを挟むツーフィンガーグリップが標準とされています。この持ち方は、ルアーフィッシング全般に共通する基本技術ですが、アジングでは特に繊細な操作が要求されるため、より精密な手順が重要になります。
まず、手のひらを上向きにしてパーの状態を作り、中指と薬指の間にリールフットを配置します。このとき重要なのは、親指でロッドを上から押さえることです。これによりキャスト時のロッドのブレを大幅に軽減でき、正確性が向上します。
ルアーフィッシングだけでなく、ほかの釣りにも共通する基本的な握り方です。では手順を説明していきますね。 ①. まずは手のひらを上にしてパーの状態にします。 中指と薬指の間 にリールを挟み親指で上からロッド押さえます。 この 「親指で押さえる」 ことがとても重要です。理由としては、上から押さえることでキャスト時のロッドのブレを軽減する役目となるからです。
出典:ポイントを押さえれば誰でもカンタン! アジングの釣り方の基本
この基本姿勢から、実際の釣りでは状況に応じて微調整を行います。力を入れすぎず軽く握ることが感度向上の鍵となります。握力は、ロッドを落とさない最小限の力に留めることが理想的です。人差し指でリールのラインを取る際も、指先に余計な力を入れないよう注意が必要です。
握り方の精度は、アジングの成否を分ける重要な要素です。手のひら全体でグリップを包み込むような握り方では、微細な振動やアタリを感じ取ることが困難になります。指先の感覚を最大限に活用することで、水中の状況やアジの繊細な反応を確実にキャッチできるようになります。
実際の釣り場では、長時間の釣行でも疲労を最小限に抑えられる持ち方を心がけることも大切です。正しいツーフィンガーグリップをマスターすることで、一日中快適にアジングを楽しめるようになり、結果的に釣果向上にもつながります。
キャスト時の持ち方のポイント
キャスト時の持ち方は、通常の釣り時とは若干異なる配慮が必要です。キャスト精度と飛距離を両立させるため、より安定した握りを心がける必要があります。特にアジングで使用する軽量ジグヘッドは、わずかなロッドのブレでもキャスト精度に大きな影響を与えるため、細心の注意が求められます。
キャスト前の準備段階では、リールのベールを起こした状態でロッドを構えます。このとき、人差し指でラインを軽く押さえ、ロッドにつけずに隙間を空けて保持することが重要です。この状態により、スムーズなライン放出が可能になり、キャスト時のトラブルを防げます。
🎯 キャスト時のチェックポイント
確認項目 | 詳細内容 |
---|---|
グリップの安定性 | 親指でしっかりと上から押さえる |
ライン保持 | 人差し指で軽く押さえ、隙間を作る |
ベール位置 | ラインローラーが上向きになっているか |
周囲確認 | 後方の安全確認を必ず実施 |
垂らしの長さ | 60-70cm程度の適切な長さに調整 |
キャスト方法には両手投げと片手投げがありますが、アジングでは片手投げ(シングルハンドキャスト)が推奨されます。軽量なジグヘッド単体では、片手投げの方がコントロール性に優れ、狙ったポイントへの正確なキャストが可能になります。
片手投げでは、肩を使わずにヒジから下だけを動かし、手首のスナップを効かせることがコツです。野球のボールを投げるような感覚で、後ろに振った反動を利用してキャストすると、軽いリグでも十分な飛距離を得られます。リリースのタイミングは、ロッドが10時から9時半の位置で行うのが理想的です。
感度を活かす脱力グリップの方法
キャスト後の釣り時には、感度を最大化するため脱力グリップに切り替える必要があります。この持ち方こそが、アジングの成否を分ける最も重要な技術といっても過言ではありません。多くのアングラーが見落としがちな部分ですが、マスターすることで劇的に釣果が向上します。
脱力グリップの基本は、手のひらをリール側に向けて、指先でロッドを軽く支えることです。具体的には、中指、薬指、小指の指先をリールフットやグリップに当て、人差し指と手の平の下側でロッドをホールドします。この際、手のひらはグリップに触れず、グリップに当たるのは小指側の手首のすぐ上あたりに限定します。
ロッドの持ち方を見ればその人の経験値や実力がわかってしまうほど、アジングでは大事な要素になります。 アジングのような軽量のタックルを使う釣りでは、キャストの時と、それ以降のリトリーブをする時とで、少しロッドの握り方を変えます。
出典:アジ釣りの基本的なルアーの動かし方とロッドの扱い方!ルアー釣り初心者必見!【アジング編】
この持ち方により、ロッドの微細な振動が直接指先に伝わるようになります。アジの繊細なアタリはもちろん、潮の変化や海底の状況まで感じ取れるようになり、より戦略的な釣りが展開できます。また、余計な力を抜くことで、シェイキングなどの繊細なアクションも行いやすくなります。
脱力グリップの効果は、単に感度向上だけに留まりません。手首のスナップを効かせやすくなるため、鋭いアワセも可能になります。野球のボールを投げるときと同様の手首の使い方により、瞬間的で確実なフッキングが実現できます。
練習方法としては、まず室内でロッドを持ち、できるだけ軽い力で保持する感覚を身につけることをおすすめします。実際の釣り場では、リールのハンドルを回した際にロッドがグラグラと動く程度の軽いタッチから始めて、徐々に最適なバランスを見つけていくのが効果的です。
ロッドバランスと持ち方の関係
アジングにおいて、タックル全体のバランスは持ち方と密接に関係しています。ロッドとリールの重量バランスが適切でなければ、どれほど正しい持ち方を実践しても、快適で効果的な釣りは困難になります。特に感度を重視するアジングでは、このバランス調整が釣果に直結する重要な要素となります。
理想的なタックルバランスは、リールを装着した状態でロッドが水平になる支点を基準に考えます。この支点を「バランスポイント」と呼び、ここを握ることで最も感度が高く、疲労の少ない釣りが可能になります。多くの場合、このポイントはグリップの中間付近に位置することが多いでしょう。
📊 タックルバランスの目安
ロッドの長さ | 推奨リール重量 | バランスポイント位置 |
---|---|---|
5’6″~6’0″ | 145g前後 | リールフットから2-3cm後方 |
6’0″~6’6″ | 160g前後 | リールフットから3-4cm後方 |
6’6″~7’0″ | 180g前後 | リールフットから4-5cm後方 |
バランスが取れていない場合の対処法として、リールバランサーの使用が考えられます。しかし、コスト面を考慮すると、まずは持ち方の工夫でバランスを改善することが現実的です。重心付近を持つことで、タックル本来の性能を最大限引き出せるようになります。
先重りしているタックルの場合、従来のツーフィンガーグリップではなく、スリーフィンガーグリップ(小指と薬指の間にリールフットを挟む)を試してみるのも有効です。これにより、グリップのより前方を持つことができ、バランスを改善できる可能性があります。
また、ロッドエンドの長さも持ち方に影響を与えます。エンドが短いロッドでは、必然的にワンハンドキャストが主体となるため、片手で完結する操作性を重視した持ち方を心がける必要があります。逆にエンドが長いロッドでは、両手を使った安定したキャストが可能になります。
サミング技術の基本
サミングは、アジングにおいて極めて重要な技術の一つです。着水後の余分なライン放出を防ぎ、即座にアタリを取れる状態を作ることが主な目的となります。特に風が強い状況では、サミングの有無が釣果に大きな差をもたらすことも少なくありません。
基本的なサミング方法は、人差し指でリールのスプールに軽く触れ、出ていくラインにブレーキをかけることです。ルアーが着水した瞬間にこの操作を行うことで、不要なライン放出を防げます。適切なサミングにより、着水直後からアタリを取れる状態を維持できるようになります。
ルアーが着水してからもリールのベールをそのままにしておくと、ラインはパラパラと出て行ってしまいます。ルアーが着水したらすぐにサミングをすれば、余計なラインが出ずに、すぐにリトリーブを始められて、ラインを素早く張れるため、ルアーが沈んでいく途中のアタリをとりやすくなります。
出典:アジ釣りの基本的なルアーの動かし方とロッドの扱い方!ルアー釣り初心者必見!【アジング編】
サミングのタイミングと強さは、状況に応じて調整する必要があります。無風時は軽いタッチで十分ですが、風が強い場合はより確実にラインを止める必要があります。ただし、強すぎるサミングはラインブレイクの原因となるため、適度な力加減が重要です。
片手でのサミングが困難な場合は、もう片方の手を使用することも可能です。特に両手キャストを行った場合、空いている手でサミングを行うのが自然な流れとなります。重要なのは、どの方法を選択しても、素早く確実にライン放出を止められることです。
上級テクニックとして、飛距離のコントロールや着水音の軽減にもサミングを活用できます。狙ったポイントの手前でラインを止めることで、ピンポイントへのキャストが可能になります。また、着水直前にサミングを行うことで、水面への着水音を小さくし、アジに警戒心を与えにくくなります。
間違いやすい持ち方の修正法
アジングを始めたばかりのアングラーが陥りやすい持ち方の間違いには、いくつかの典型的なパターンがあります。これらの間違いを早期に修正することで、上達スピードが格段に向上し、より効果的なアジングが可能になります。
最も多い間違いは、小指と薬指の間にリールフットを挟む持ち方です。この持ち方では、キャスト時にラインがベールに干渉しやすくなり、特に細いエステルラインを使用する場合、ライン損傷の原因となります。正しい中指と薬指の間の位置に修正することで、この問題を解決できます。
小指と薬指でリールフットを挟んでますね。 これは「作り手」からすると想定外の握り方になります。 「作り手」が基準としている握り方は下の写真 であります! 中指と薬指でリールフットを挟むのが正しい握り方 になります。
二つ目の間違いは、握り込みすぎる持ち方です。他の釣りの経験者に多く見られる傾向ですが、アジングでは逆効果となります。手のひら全体でグリップを包み込むような握り方では、微細なアタリを感じ取ることができません。指先で軽く支える程度の持ち方に修正する必要があります。
🔧 よくある間違いと修正方法
間違いの種類 | 問題点 | 修正方法 |
---|---|---|
リールフット位置の誤り | ライン損傷、感度低下 | 中指と薬指の間に正しく配置 |
握り込みすぎ | アタリを感じにくい | 指先で軽く支える程度に調整 |
手のひらの向き | アクション性能低下 | リール側に手のひらを向ける |
力の入れすぎ | 疲労蓄積、感度悪化 | 最小限の力で保持 |
三つ目の問題は、手のひらの向きが不適切なケースです。キャスト時の手のひらの向きのまま釣りを続けると、手首のスナップが効きにくく、アクションやアワセの性能が大幅に低下します。リール側に手のひらを向けることで、この問題を解決できます。
修正の過程では、一時的に違和感を感じることがあります。しかし、正しい持ち方に慣れることで、確実に釣果向上を実感できるはずです。練習は実際の釣り場だけでなく、自宅でロッドを持ってイメージトレーニングを行うことも効果的です。
アジングロッドの持ち方を応用したテクニック
- ロッドの角度調整と感度の関係
- 状況別の持ち方の使い分け
- アクション時の手首の使い方
- 抜き上げ時の注意点とコツ
- 疲労軽減のための持ち方の工夫
- 風対策としての持ち方調整
- まとめ:アジングロッドの持ち方で釣果アップを実現
ロッドの角度調整と感度の関係
アジングにおけるロッドの角度は、感度に直接的な影響を与える重要な要素です。ロッドとラインが90度に近い角度を保つことで、アタリの伝達効率が最大化され、わずかな魚の反応も確実にキャッチできるようになります。この原理を理解し、状況に応じて適切な角度を維持することが、上級者への道筋となります。
基本的なロッドポジションは、**水平よりもやや上向き(約45度)**に構えることです。この角度により、ラインとロッドが直角に近い状態を保ちながら、アワセしろも十分に確保できます。また、ジグヘッドの沈下速度を適度に抑制でき、よりスローなアプローチが可能になります。
ロッドとラインの角度が直角になるため。 アタリなどでラインが引かれた時に、もっとも竿先が曲がる角度が直角になり、ロッドでアタリを感じ取りやすいのが、ロッドとラインが直角の90度ほどといわれています。
出典:アジ釣りの基本的なルアーの動かし方とロッドの扱い方!ルアー釣り初心者必見!【アジング編】
角度調整による感度の変化は、物理的な原理に基づいています。ロッドとラインが一直線になってしまうと、魚がラインを引いてもロッドが曲がらず、アタリのシグナルが伝わりにくくなります。一方、適切な角度を保つことで、ラインに加わる力がロッドの曲がりとして視覚的・触覚的に感知できるようになります。
実際の釣り場では、潮の流れや風の影響を考慮した角度調整が必要です。流れが速い場合は、やや下向きに角度を調整してリグの流され過ぎを防ぎます。逆に流れが緩い場合は、上向きの角度を維持してスローフォールを活用します。
角度の微調整は、体の向きを変えることでも対応できます。例えば、左利きの場合は体を左に向けることで、自然とロッドとラインの角度を90度に近づけることができます。このような身体の使い方も、効果的なアジングに欠かせない技術の一つです。
状況別の持ち方の使い分け
アジングでは、釣り場の状況や使用するリグに応じて、持ち方を柔軟に変更することが求められます。一つの持ち方に固執するのではなく、状況に最適化したグリップを選択することで、より効果的な釣りが展開できるようになります。
風が強い状況では、ロッドを下向きに構える持ち方が有効です。この場合、通常の脱力グリップよりもやや安定性を重視し、グリップをしっかりと保持します。ラインを海面に這わせることで風の影響を最小限に抑え、リグの操作性を維持できます。
📋 状況別持ち方ガイド
状況 | 推奨角度 | 持ち方のポイント | 注意点 |
---|---|---|---|
無風・微風 | 45度上向き | 脱力グリップで最大感度 | 長時間でも疲れにくい |
強風時 | 水平~下向き | やや安定重視のグリップ | 巻きアワセを主体に |
流れ速い | 水平~やや下 | リグ重量を感じる持ち方 | 流され過ぎに注意 |
流れ緩い | 上向き45度以上 | 超軽量リグ対応 | スローフォール活用 |
軽量ジグヘッド(0.4g~0.8g)を使用する場合は、超脱力グリップが効果的です。ロッドを支えるというよりも、指先に乗せる程度の軽いタッチで保持します。この持ち方により、軽量リグの微細な動きも確実に感知できるようになります。
重めのリグ(1.5g以上)を使用する際は、やや安定性を重視した持ち方に切り替えます。完全に脱力するのではなく、リグの重さをしっかりと感じられる程度のテンションを保ちます。特にロングキャストが必要な状況では、この持ち方が威力を発揮します。
足場の高さも持ち方に影響を与えます。高い足場では上向きの角度を抑え気味に、低い足場では角度をつけて構えることで、それぞれ最適な感度を確保できます。経験を積むことで、これらの調整が自然に行えるようになります。
アクション時の手首の使い方
アジングにおけるアクションは、主に手首の動きによって生み出されます。繊細な手首のコントロールが、ワームに自然な動きを与え、アジの食い気を誘発する鍵となります。力任せなアクションではなく、最小限の動きで最大の効果を得る技術が求められます。
基本的なシェイクアクションでは、手首を約5度程度の角度で小刻みに動かします。この微細な動きが、ワームのテール部分に適度な振動を与え、アジにとって魅力的なアピールを生み出します。大きすぎるアクションは、逆にアジを警戒させる原因となる可能性があります。
一回のシェイクでロッドを動かす角度は約5°ほどです。 「ほぼ動かしていないじゃん!それじゃアピールにならないよ!」 という声が聞こえてきそうですが、これがそうでもありません。 お手持ちのワームを指2本でつまんで同じくらい動かしてみてください。 テール部分が十分にぷるぷると動いていませんか?これで十分なのです。
リフト&フォールのアクションでは、手首を使った滑らかな上下運動が重要です。急激な動きではなく、ゆっくりとロッドティップを持ち上げ、力を抜いてフォールさせます。この際、脱力グリップが威力を発揮し、自然なフォールアクションを演出できます。
手首の可動域を最大限活用するためには、正しい手のひらの向きが不可欠です。リール側に手のひらを向けることで、野球のボールを投げるときと同様の手首の使い方が可能になります。この姿勢により、瞬間的で鋭いアクションも自在にコントロールできます。
アクション中は、指先でロッドの振動を感じ取ることも重要です。ジグヘッドが底に当たった感触や、潮の変化による重さの変動を敏感に察知し、次のアクションに活かします。この感覚は、経験と正しい持ち方の積み重ねによって身につけることができます。
抜き上げ時の注意点とコツ
アジの抜き上げは、アジングにおいて最も緊張する瞬間の一つです。適切な角度とタイミングで行わなければ、せっかくかかった魚をバラしてしまうリスクが高まります。特に細いラインを使用するアジングでは、慎重なアプローチが求められます。
抜き上げの基本は、ロッドを水平に近い角度で保つことです。急激にロッドを立てすぎると、ティップやベリー部分に過度な負荷がかかり、ロッドブレイクの原因となります。また、魚が暴れた際の衝撃を吸収しきれず、ラインブレイクのリスクも高まります。
🎣 抜き上げ成功の条件
要素 | 適切な方法 | 避けるべき行為 |
---|---|---|
ロッド角度 | 水平~30度程度 | 垂直に近い角度 |
動作速度 | スムーズに一定速度 | 急激な引き上げ |
魚のサイズ判断 | 20cm未満は抜き上げ可 | 25cm以上は無理をしない |
足場考慮 | 低い足場では特に注意 | 高い足場での無理な抜き上げ |
魚のサイズによって抜き上げの可否を判断することも重要です。20cm未満の小型アジであれば、適切な角度で抜き上げることが可能です。しかし、25cm以上の良型アジの場合は、無理な抜き上げを避け、タモを使用することをおすすめします。
抜き上げの時に竿を立て過ぎると 簡単に折れる可能性があるので、 あまり立て過ぎないように 注意が必要ですね。 なので、抜き上げの際は 水平~水平よりも少し上くらいまで 竿を立てるようにして抜き上げると 破損を減らせます。
出典:【インプレ】アンバークラフトのアジングロッド~超高感度な軽量ジグヘッド専用機
抜き上げのタイミングも重要な要素です。魚が完全に疲れていない状態での抜き上げは危険です。十分にやり取りを行い、魚の動きが鈍くなってから抜き上げに移ります。特に水面で暴れている状態での抜き上げは、高確率でバラシにつながります。
エステルラインなど伸縮性の少ないラインを使用している場合は、さらなる注意が必要です。リールのドラグ設定を適切に調整し、急激な負荷がかからないよう配慮します。300g~400g程度の負荷でドラグが滑る設定が、0.2号エステルラインには適しているとされています。
疲労軽減のための持ち方の工夫
長時間のアジングでは、疲労軽減を考慮した持ち方が釣果維持の鍵となります。誤った持ち方では、数時間で手首や前腕に疲労が蓄積し、感度や操作性が著しく低下してしまいます。適切な持ち方をマスターすることで、一日中高いパフォーマンスを維持できます。
最も効果的な疲労軽減策は、タックルバランスの最適化です。リールとロッドの重量バランスが適切であれば、最小限の力でロッドを保持できます。バランスポイント付近を握ることで、持続的な負荷を大幅に軽減できます。
持ち方の微調整も疲労軽減に有効です。定期的に指の位置を変えることで、特定の筋肉への負担集中を避けられます。中指と薬指での基本グリップから、状況に応じて人差し指や小指の位置を調整し、疲労を分散させます。
💪 疲労軽減テクニック一覧
方法 | 効果 | 実践のコツ |
---|---|---|
バランスポイント保持 | 根本的な負荷軽減 | リール重量で調整 |
指位置の定期変更 | 負荷分散 | 30分毎に微調整 |
脱力グリップの徹底 | 筋緊張緩和 | 最小限の力で保持 |
体幹の活用 | 腕の負担軽減 | 体全体でロッドを支える |
休憩を挟んだストレッチングも効果的です。手首の回転運動や指の屈伸運動を定期的に行うことで、血行を促進し、疲労の蓄積を防げます。特に冬場のアジングでは、防寒と併せて血行促進が重要になります。
ロッドの選択も疲労に大きく影響します。自重の軽いロッドを使用することで、根本的な負担軽減が図れます。ただし、軽量化を追求しすぎると感度や強度に影響を与える可能性があるため、バランスを考慮した選択が必要です。
風対策としての持ち方調整
風はアジングにとって大敵となる要素の一つです。しかし、持ち方や角度を適切に調整することで、風の影響を最小限に抑えながら効果的な釣りを継続できます。風向きや強さに応じた対策を理解し、実践することが重要です。
横風が最も厄介な状況となります。この場合、立ち位置を変更して風に対して正面または背中を向けることが効果的です。それが困難な場合は、ロッドを大幅に下向きに構え、ラインを海面に這わせることで風の影響を軽減できます。
正面からの風(向かい風)では、ロッドティップを下げ気味に保ち、より安定したグリップを心がけます。また、やや重めのジグヘッドを使用することで、風に負けない操作性を確保できます。この状況では、通常の脱力グリップよりも、やや安定性を重視した持ち方が有効です。
🌪️ 風向き別対策表
風向き | ロッド角度 | 持ち方の特徴 | 追加対策 |
---|---|---|---|
向かい風 | 下向き30度以下 | 安定重視グリップ | 重めのジグヘッド使用 |
追い風 | 通常角度可 | 通常グリップ | ラインの弛み注意 |
横風 | 大幅下向き | しっかりとした保持 | 立ち位置変更を優先 |
無風 | 45度上向き | 最大脱力グリップ | 感度最優先 |
追い風の場合は、ラインが上方向に持ち上げられる現象に注意が必要です。この状況では、ジグヘッドの重さとの相殺により、荷重感度が著しく低下します。やや重めのリグを使用するか、ロッドをより下向きに構えることで対応できます。
風が強い状況でのサミングの重要性も増します。着水後の素早いライン回収により、風による不要なライン放出を防げます。片手でのサミングが困難な場合は、もう片方の手を積極的に活用し、確実にラインをコントロールします。
風対策では、アワセの方法も変更する必要があります。ロッドを下向きに構えている状況では、通常のロッドアワセが困難になるため、リールを素早く巻く「巻きアワセ」を主体とします。この技術も、風の強い日のアジングには欠かせないスキルです。
まとめ:アジングロッドの持ち方で釣果アップを実現
最後に記事のポイントをまとめます。
- 基本はツーフィンガーグリップで中指と薬指の間にリールフットを挟む
- キャスト時は親指でロッドを上から押さえてブレを防止する
- 釣り時は脱力グリップで手のひらをリール側に向けて感度を最大化する
- ロッドとラインの角度を90度に保つことで最高の感度を得られる
- サミングにより着水後の不要なライン放出を確実に防ぐ
- 小指と薬指でのリールフット保持はライン損傷の原因となる
- タックルバランスを最適化することで疲労を大幅に軽減できる
- 風向きに応じてロッド角度と持ち方を柔軟に調整する
- アクションは手首の5度程度の微細な動きで十分効果を発揮する
- 抜き上げ時はロッドを水平に近い角度で保ち破損を防ぐ
- 状況に応じて基本グリップからスリーフィンガーへの変更も有効である
- 定期的な指位置の変更により長時間釣行での疲労を分散できる
- 脱力グリップの習得により微細なアタリの感知能力が向上する
- 正しい持ち方の習得には継続的な練習と意識改革が必要である
記事作成にあたり参考にさせて頂いたサイト
- 【ロッド感度爆上げ】握り方の違いで手感増幅!トラウト・アジング・シーバス・鮎竿編
- ブランクタッチは反響感度が下がる!?アジングロッドの持ち方
- 今さら聞けないアジングのキホン:釣果に差が出る『ロッドワーク』
- 【海猿的アジング考察40】ラインスラックとロッドの角度
- 【アジング】最小限の動きで釣るロッドワークのコツ
- ポイントを押さえれば誰でもカンタン! アジングの釣り方の基本
- アジング入門 その4 トラブルを減らすロッドの握り方
- アジ釣りの基本的なルアーの動かし方とロッドの扱い方!ルアー釣り初心者必見!【アジング編】
- 【インプレ】アンバークラフトのアジングロッド~超高感度な軽量ジグヘッド専用機
- アジングにおける荷重感度(潮感度)とは
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