アジングでチヌが爆釣？ライトタックルで大物を狙う新常識を徹底解説

アジングを楽しんでいる最中に、予期せずチヌ（クロダイ）が掛かった経験はありませんか？実は、アジングタックルでチヌを狙うのは決して無謀なことではなく、むしろスリリングで楽しい釣りとして密かに人気を集めています。

繊細なアジングロッドで40cm超えのチヌとやり取りするのは、まさにエキサイティングそのもの。本記事では、インターネット上に散らばるアジングとチヌ釣りの情報を収集・分析し、どんなタックルが適しているのか、どんな釣り方が効果的なのか、実践的なノウハウを網羅的に解説します。

この記事のポイント
✓ アジングロッドでチヌは十分釣れる、むしろ醍醐味がある
✓ 7フィート前後のパワーあるロッドとタモが必須装備
✓ 1～3gのジグヘッド＋アジング用ワームで対応可能
✓ ボトムの縦の釣りとキワ攻めがキモになる

アジングでチヌを狙う基本とタックル選び

1. アジングロッドでチヌは十分釣れる
2. チヌ狙いに適したアジングロッドの条件は長さとパワー
3. ジグヘッドの重さは1g～3gがベスト
4. ワームはアジング用をそのまま流用できる
5. ボトムを縦に狙う釣り方が効果的
6. タモは必須、抜き上げは厳禁

アジングロッドでチヌは十分釣れる

結論から言えば、アジングロッドでチヌは問題なく釣ることができます。ただし、最適解ではないことを理解した上でのゲーム展開が必要です。

アジングロッドは本来、アジを釣るために設計されたロッドですが、適切なタックル選びと釣り方をすれば、チヌも十分にターゲットにできます。実際にアジングやメバリング用のロッドを使ってライトチニングを楽しんでいるアングラーは少なくありません。

アジングロッドでチヌを釣ることができるか？その答えとしては「できる」が結論です。というより、僕自身アジングやメバリングを楽しむためのロッドを使いライトチニングを楽しんでいるため、できないと考えるほうが不自然なぐらいです

出典：アジングロッドで「チヌ」は釣れる？その答え合わせ | リグデザイン

アジングロッドの醍醐味は、やや繊細なタックルで大型のチヌとやり取りするスリリングさにあります。チヌの強烈な引きを華奢なロッドで受け止め、慎重にランディングまで持ち込む過程は、専用タックルでは味わえない緊張感と達成感をもたらしてくれるでしょう。

ただし、本格的なチニングを楽しみたいなら、やはり専用のチニングロッドを購入するのがベストです。アジングの合間にチヌも狙いたい、外道としてチヌが釣れるエリアで釣りをする、といった場合にアジングロッドの流用が有効と言えます。

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チヌ狙いに適したアジングロッドの条件は長さとパワー

アジングロッドでチヌを狙う場合、そこそこパワーのあるロッドを選ぶことが重要です。一言でアジングロッドといっても、超繊細なパッツン系から粘り強いパワータイプまで、その性質は様々です。

🎣 チヌ狙いに適したアジングロッドのスペック

項目	推奨スペック	理由
長さ	6～7フィート	取り回しと遠投のバランスが良い
調子	レギュラー寄り	先調子よりも粘りがある
ルアーウェイト	1～5g、できれば～10g	ボトムゲームに対応できる
パワー	L～MLクラス	曲がりが効いてバレにくい

チニングに流用するアジングロッドは、7フィート前後の長さが理想的です。通常、ジグ単でのアジングでは5フィート、キャロライナリグを扱うアジングでは7フィートが最適とされており、チニングの場合も7～8フィートの長さが適しているためです。

6ft〜7ft、先調子よりもレギュラー寄り、1〜5gほどのが適正値。このようなアジングロッドであれば、チニングへ流用するのもありでしょう。

出典：アジングロッドで「チヌ」は釣れる？その答え合わせ | リグデザイン

硬さについてはL～MLクラスがおすすめです。MやMHクラスの方がパワーがありそうに思えますが、アジングロッドは基本的に張りのあるロッドに調整されているため、硬すぎるとチヌのかじりつくようなバイトを弾いてしまう恐れがあります。ある程度曲がりが効くこのクラスの硬さの方が、チヌとも兼用しやすいと言えるでしょう。

あまりにも長いロッドは取り回しが効きにくく、アジングロッド自体が細めに作られているため、チヌを掛けた際にやり取りが難しくなる可能性もあります。フィールドの規模や狙う距離を考慮して、適切な長さを選んでください。

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ジグヘッドの重さは1g～3gがベスト

アジングロッドでチヌを狙う場合、ジグヘッドの重さは1g～3g程度がベストです。本格的なチニングでは～10gほどの幅でジグヘッドを選ぶ人が多いですが、アジングロッドの特性を考えると軽めのジグヘッドの方が扱いやすくなります。

💡 ジグヘッド重量選択のポイント

重量	適した状況	備考
1g	超シャロー、スローな誘い	繊細なアプローチが可能
2g	水深1～2m程度	汎用性が高い
3g	やや深場、風が強い時	メインウェイトとして最適
～5g	限界ライン	これ以上は厳しい

チヌを狙いやすい場所は「水深が浅い運河や河川」であることが多いため、必要飛距離をクリアできれば軽いジグヘッドを使う方が釣果を得やすいという特徴があります。実際に3gのジグヘッドをメインに、状況に応じて2g、1gを使い分けているアングラーも多いようです。

チニングでは〜10gほどの幅でジグヘッドを選ぶ人が多い印象ですが、アジングロッドにてチヌを狙う場合、1g〜3gほどのジグヘッドがベストでしょう。どこまで重たくても5gまでかなと考えています

出典：アジングロッドで「チヌ」は釣れる？その答え合わせ | リグデザイン

ジグヘッドのフック形状も重要です。太軸モデルは強度があり、チヌの口の硬さにも対応できます。軽量ながらもフッキング性能を確保するため、針先が鋭く、フトコロが広めのジグヘッドを選ぶと良いでしょう。

水深や風の状況によって適切なウェイトは変わりますが、基本的には軽めのジグヘッドでゆっくりとボトムを探る釣り方が、アジングロッドの特性を活かせる釣り方と言えます。どうしても重いリグが必要な状況では、アジングロッドでの対応は難しくなるため、その場合はチニング専用タックルの使用を検討しましょう。

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ワームはアジング用をそのまま流用できる

アジングロッドでのチニング、いわゆる「ライトチニング」で使うワームは、アジング・メバリング用でリリースされているワームで十分対応できます。普段アジングで使っているワームをそのまま流用すればOKです。

🎯 チヌに効くワームの特徴

• ✅ サイズ：1.5～2インチ
• ✅ カラー：クリア系、特にクリア赤ラメやケイムラクリア
• ✅ 形状：少しファットなボディ
• ✅ マテリアル：柔らかめの素材

実際の釣果報告を見ると、リグデザインの「リブリブ」やダイワの「カーリービーム」、ガルプの「ベビーサーディン」などのアジング定番ワームでチヌが釣れています。2インチの少しファットめなボディがチヌに効果的とされており、カラーはケイムラクリアやクリア赤ラメがよく使われているようです。

1.5〜2インチ、カラーはクリア系、少しファットなボディ。僕がライトチニングを楽しむときは、このようなワームを使っています。

出典：アジングロッドで「チヌ」は釣れる？その答え合わせ | リグデザイン

クリア系カラーが効果的な理由は、チヌの警戒心を刺激しにくいためと考えられます。特にクリア赤ラメは多くのフィールドで実績があり、次点でクリアグリーンも好反応を得られることが多いようです。

一カ所のポイントで釣れていても、同じワームを投げ続けるとチヌがスレてしまう可能性があるため、カラーローテーションは意識した方が良いでしょう。アジング用に複数のカラーを用意しておけば、チヌ狙いでも対応できます。

ワームの柔らかさも重要な要素です。超柔らかいマテリアルのワームは吸い込みやすく、チヌの微妙なバイトでもフッキングに持ち込みやすくなります。新しいワームを試す際は、まず定番のクリア系から始めて、反応を見ながらカラーチェンジしていくのが効率的です。

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ボトムを縦に狙う釣り方が効果的

アジングロッドでチヌを狙う際の釣り方として、ボトムを縦に狙う釣り方が非常に効果的です。チニングといえば「ボトムのズル引き」イメージが強いかもしれませんが、アジングロッドの特性を活かすなら縦の釣りをメインにするのがおすすめです。

📋 ボトム縦攻めの基本手順

ステップ	アクション	ポイント
①	キャストする	水深2m以内が理想
②	ボトムを確実に取る	カウントダウンで着底確認
③	チョンチョンと2回アクション	小刻みに誘いを入れる
④	テンションフォールで着底	ラインを張ったまま落とす
⑤	着底後すぐにアクション	再着底後の即時立ち上げが重要
⑥	これを繰り返す	リズムを保って続ける

この釣り方の最大のポイントは、ボトムを確実に取ることと、再着底後の即時立ち上げです。チヌは警戒心が高い魚のため、無駄なステイはなるべく入れない方が良いとされています。

キャストする→ボトムを確実に取る→チョンチョンと2回アクション→テンションフォールで着底→着底後すぐにアクション。これを繰り返す。アタリは明確にカツンと出ます。

出典：アジングロッドで「チヌ」は釣れる？その答え合わせ | リグデザイン

アタリはカツンと金属的に出るため、ラインテンションさえ張っていれば問題なく取れます。ただし、アジングロッドではチヌの引きを一気に抑えることが難しいため、ゆっくり慎重にやり取りすることが大切です。

釣行する時間帯としては夜のほうが釣れる傾向にあり、河川や運河がマストなフィールドとなります。水深が浅い場所でも、この縦の釣りなら効率よくボトムを探ることができ、アジングロッドの感度の良さを活かしてチヌのバイトを確実にキャッチできるでしょう。

サイズの大きなチヌがヒットするとタックルパワー不足が目立つため、人が少ない場所で実践することも心がけてください。周囲に釣り人が多い状況で大型チヌが掛かると、ロッドを曲げてやり取りする十分なスペースが確保できない可能性があります。

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タモは必須、抜き上げは厳禁

アジングロッドでチヌを狙う場合、タモ（ランディングネット）は必須アイテムです。抜き上げは絶対に避けましょう。パキッとロッドが折れてしまう恐れがあります。

⚠️ 抜き上げが危険な理由

• ❌ チヌはアジに比べて圧倒的に重い
• ❌ 体高のあるボディで重量以上の負荷がかかる
• ❌ アジングロッドは細身で繊細な設計
• ❌ 小さなサイズでもロッド破損リスクが高い

チヌは言うまでもなくアジに比べて重たい魚です。体高のあるボディをしているため、サイズが小さなチヌであっても無理な抜き上げはロッド破損のリスクが高まります。

実際の釣行記録を見ると、40cm超えのチヌを釣り上げた際、タモ入れに苦労したというエピソードも見られます。特に夜釣りでは足元の状況が見えにくく、タモなしでのランディングはさらに困難になるでしょう。

言うまでもないですが、チヌはアジに比べ重たい魚です。体高あるボディをしているため、サイズが小さなチヌであっても無理な抜き上げはロッド破損リスクが高まるため、チヌがヒットするエリアで釣りを楽しむときは、念の為タモを持っておけば安心ですね

出典：アジングロッドで「チヌ」は釣れる？その答え合わせ | リグデザイン

タモのサイズは、シーバス用の楕円型タモがおすすめです。チヌだけでなく、不意に掛かる大型のシーバスやヒラメにも対応できるサイズを用意しておくと安心です。

ドラグ設定も重要です。ドラグを締め気味にして一気に寄せようとすると、チヌの突っ込みでラインブレイクする可能性があります。適度にドラグを調整し、チヌの引きを受け流しながら徐々に寄せていく技術が求められます。PE0.3号直結でチヌを釣った例もありますが、これはかなりリスキーな釣り方です。一般的にはPE0.3～0.4号にフロロリーダー5lb前後の組み合わせが安全でしょう。

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アジングでチヌを釣るためのテクニックと実践例

1. レンジキープ釣法が基本の攻め方
2. キワを徹底的に攻めるのがポイント
3. 春の乗っ込みシーズンは中層パターンが有効
4. フロートリグやバイブレーションも選択肢
5. 実際の釣果例から学ぶチヌのバイト
6. アジングとチニングの兼用で楽しみ倍増
7. まとめ：アジングでチヌを釣るための重要ポイント

レンジキープ釣法が基本の攻め方

アジングタックルでチヌを狙う際の基本となる釣り方が、レンジキープ釣法です。この釣り方は、アジングの「レンジキープ」と同じで、任意のレンジに入れて後は何もしないというシンプルながら効果的な方法です。

🎣 レンジキープ釣法の実践手順

手順	詳細	重要度
① ジグヘッド選択	水深に合わせて0.4g～1g程度	★★★
② カウントダウン	5、10、15とレンジを決めて探る	★★★
③ レンジ維持	余計な操作はせず、ラインテンションだけ維持	★★★★★
④ 漂わせる	潮流にワームを漂わせる	★★★★
⑤ バイト待ち	ナチュラルな微波動に反応を待つ	★★★

ワームの通し方は、余計な操作をせず、ただラインテンションを維持しながら潮流にワームを漂わせておくだけです。このナチュラルな微波動に、じーっとワームを見せられたチヌやキビレがたまらず飛びついてくるパターンが多いとされています。

ワームの通し方は、アジングの「レンジキープ」と同じで、任意のレンジに入れて、後は何もしない。余計な操作はせず、ただラインテンションを維持しながら潮流にワームを漂わせておく。

出典：【大阪湾2020】アジングタックルでのチヌ攻略法 良型多く当たり年か | TSURINEWS

レンジキープ釣法の最大のポイントは、リグが簡単には底に着かないように注意しながら探ることです。ボトムべったりではなく、夕マズメから夜にかけてはボトムから1m上くらいのレンジが好反応な傾向にあるようです。

この釣り方は、アジングの経験がそのまま活きる釣り方とも言えます。普段からアジングでレンジキープを意識している方なら、すぐに実践できるテクニックでしょう。チヌはボトムべったりに付く魚だとよく言われますが、実際には状況によって回遊するレンジが変わるため、複数のレンジを丁寧に探ることが釣果につながります。

風が強い日など、レンジキープが難しい状況では、巻くだけで使えるバイブレーションや鉄板バイブも有効な選択肢となります。ただし、基本はレンジキープ釣法をマスターすることが、アジングタックルでのチヌ釣り上達の近道と言えるでしょう。

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キワを徹底的に攻めるのがポイント

アジングタックルでチヌを狙う際、堤防のキワを徹底的に攻めることが釣果を左右する重要なポイントになります。キワとは、コーナーだけではなく、堤防の左右どちらの岸壁際も含まれます。

📍 狙うべきキワのポイント

• ✅ 堤防の左右岸壁際
• ✅ コーナー部分
• ✅ 目立った変化やストラクチャー周辺
• ✅ スロープ付近
• ✅ 漁船の間

海に堤防が1本通っているとしたら、その左右、どちらの岸壁際もポイントとなります。目立った変化やストラクチャーがあるポイントにもチヌは付きますが、アタリを増やしたいなら、爽快にキャストしたい気持ちは抑えて、ストイックにキワを狙い続けることが重要です。

キワとは、コーナーだけではない。海に堤防が1本通っているとしたら、その左右、どちらの岸壁際もポイントとなる。アタリを増やしたいなら、爽快にキャストしたい気持ちは抑えて、ストイックにキワを狙い続けることをおすすめする。

出典：【大阪湾2020】アジングタックルでのチヌ攻略法 良型多く当たり年か | TSURINEWS

キワ攻めで効果的なのが、リアクションバイトを狙う方法です。キワに落とした瞬間のリアクションバイトは、夜中ほとんど誰も釣りをしていないようなポイントで、上ずっていたチヌの鼻先にたまたまワームが落ちたときに発生しやすいとされています。

また、日中の風が強い中で重めのジグヘッドを水中に落とした時、その場で「パクッ」ということもあるようです。このパターンも稀にあることを頭に入れておくと、柔軟に対応できるでしょう。

キワ攻めの際は、テクトロ（テクテクトローリング）も有効な手法です。人が少ない堤防を歩きながらボトムをとってちょんちょんさせる釣り方で、効率的にキワを探ることができます。実際に極短ワームを使ったテクトロで30cmのチヌを釣り上げた報告もあります。

ただし、キワを攻める際は根掛かりのリスクも高まります。ボトムギリギリをトレースするため、若干の巻き速度調整が必要です。駆け上がりにルアーがヒットする感触があっても、当てすぎると根掛かるので注意しながら探りましょう。

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春の乗っ込みシーズンは中層パターンが有効

春先から5月頃までの乗っ込みシーズンは、アジングタックルで楽しむチヌ釣りの絶好機です。この時期はボトム系のルアーをズル引かなくても、良いサイズのチヌが手軽に狙える裏パターンが存在しています。

🌸 春の乗っ込みチヌの特徴

要素	特徴	釣り方への影響
水温上昇	活性が上がる	中層まで浮いてくる
ベイト増加	チアユ、バチ、ボラッコ	レンジが多様化
産卵行動	接岸する	港湾部でも釣れる
サイズ	良型が多い	40cm超えも期待できる

春の乗っ込み時期は、これらの要因が重なるため、ボトムべったりではなく中層をレンジキープする釣り方が非常に効果的になります。大型のキロアップのチヌがメバリングやアジング用のジグヘッドで狙えるため、エキサイティングな釣りが楽しめるでしょう。

毎年春先～5月位まで楽しむことができる、春のライトソルトタックルで楽しむチニングですが今年は若干スタートが遅め。乗っ込みや水温上昇、チアユやバチ、ボラッコなどのベイトフィッシュが増えてくることが重なるためか、春はボトム系のルアーをズル引かなくても良いサイズのチヌが手軽に狙える裏パターンが存在している。

出典：ライトソルトルアー釣行 アジングタックルで年無し大チヌ！ | まるなか大衆鮮魚

実際に2.3gのアジ弾丸にベビーサーディンという鉄板の組み合わせで、57.5cm、2.85kgの年無しサイズのチヌを釣り上げた報告もあります。しっかりカウントダウンを行い、ボトムギリギリをトレースすることで、このようなサイズのチヌにも出会えるチャンスがあるのです。

春の港湾部では、若干の濁りが入っている状況が理想的です。濁りが入ると高活性になり、ルアーも丸呑みすることが多くなります。雨後の濁りが少し残っている状況は特に狙い目と言えるでしょう。

ただし、この時期のチヌは群れていることも多いため、1匹釣れたら付近にまだ他の個体がいる可能性があります。連続ヒットを狙うなら、同じエリアを丁寧に探り直すことも重要です。また、年無しクラスが出るには若干遅めの時期もあるため、水温の推移をチェックしながらタイミングを見計らうことも大切です。

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フロートリグやバイブレーションも選択肢

アジングでチヌを狙う際、ジグ単だけでなくフロートリグやバイブレーションも有効な選択肢となります。状況に応じてリグを使い分けることで、釣果を伸ばすことができるでしょう。

🔧 アジングタックルで使えるチヌ用リグ

リグの種類	適した状況	メリット	デメリット
ジグ単	基本的な状況	感度が良い、操作性抜群	飛距離に限界
フロートリグ	遠投が必要な時	飛距離が出る、広範囲探れる	やや感度が落ちる
キャロライナリグ	深場、流れが速い時	重量調整しやすい	セッティングに手間
バイブレーション	風が強い時、活性高い時	巻くだけで釣れる	根掛かりリスク
クランクベイト	シャロー、表層	リアクションバイト狙える	チヌトップ向け

チニングと兼用できるアジングロッドを選ぶ際、ルアーウェイトが最低でも10g程度はあった方が使いやすいです。真夏のチヌトップゲームのみの流用ならば10g以下のアジングロッドでも事足りますが、より重量のあるリグも扱うボトムチニングでは心許ないと言えます。

バイブレーションは、特に横風が強い状況で威力を発揮します。トップやミノーなどの操作系ルアーはラインが風に持っていかれて扱いにくくなりますが、バイブレーションなら巻くだけで釣れるため、風の影響を受けにくいのです。

横風で無理があるときも出てくると思います。横風対策には巻くだけでOKなバイブ・鉄板はきっと役に立つので、ケースに忍ばせといて下さいね～。

出典：メッキ～チヌ～アジング　秋のライトゲーム炸裂中！ | CALYPSO fishing tackle

シャローエリアでのチヌやキビレのプラッギングでは、**SSRクランク（スーパーシャローランナー）**も効果的です。潜行深度0～0.5m程度で、表層から水面直下を通せ、ウォブリングとローリングでブリブリ動いてくれます。トップウォータープラグでドッグウォークさせるチヌトップが難しいと感じる方でも、SSRクランクなら巻くだけで、巻く速度次第ではそれに近い動きになるため、比較的簡単に実践できるでしょう。

フロートリグやキャロライナリグといった、アジングでも重量のあるリグを扱えるモデルのアジングロッドならば、幅広いチニングパターンに対応できます。リグの選択肢を増やすことで、より多くの状況でチヌをキャッチできる確率が上がるはずです。

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実際の釣果例から学ぶチヌのバイト

実際の釣果報告から、アジングタックルでのチヌのバイトパターンを学んでみましょう。チヌのバイトは状況によって様々ですが、いくつかの典型的なパターンが存在します。

💥 チヌのバイトパターン別対処法

バイトタイプ	特徴	対処法	発生しやすい状況
カツンバイト	金属的な明確なアタリ	即アワセでOK	ボトム縦の釣り
ココンバイト	小さな前アタリ	次のアタリを待つ	活性やや低め
ゴンゴンバイト	強めの連続アタリ	少し待ってからアワセ	フォール中
プンッバイト	ラインが暴れる	ラインの変化で即アワセ	レンジキープ中
ガァンバイト	一発で持っていく	強くアワセる	リアクションバイト

ボトムを縦に狙う釣り方では、アタリはカツンと金属的に出るため、ラインテンションさえ張っていれば問題なく取れます。フォール中にはゴンゴンという連続アタリが出ることもあり、この場合はカーブフォールで長めに取ってやると釣りやすいとされています。

レンジキープ釣法では、ラインがプンッと暴れるような変化がバイトのサインです。手感度でもわかることが多いですが、ライン変化があっても手元に来ないバイトもたまにあるため、可能な限りラインの変化も見ておくことが重要です。

アタリは明確にカツンと出ます。合わせてキャッチしましょう。

出典：アジングロッドで「チヌ」は釣れる？その答え合わせ | リグデザイン

興味深いのは、アジングタックルでチヌを狙っている際の予想外のバイトです。ある釣行記録では、「メッキか何かかなぁと思ったのですがアワセを入れるとジーーーーー・・・・。この感じ、70位のシーバスじゃないか？」という状況から、実際には57.5cmの大型チヌだったというエピソードがあります。

引きの特徴としては、下に突っ込む感じが時々あり、シーバスやヒラメとは異なる独特の引き方をします。シーバスにしては下に突っ込む、ヒラメにしては横方向にも走る、といった違和感が、チヌ特有の引きのパターンと言えるでしょう。

バイトがあっても乗らないケースも多々あります。良型確実のガァンってバイトがあったのに何故か乗らず、口の外に当たってひっかいたような感触だったという報告もあります。チヌのかじりつくようなバイトを弾かないためには、ある程度曲がりが効くL～MLクラスの硬さのロッドが適していると言えます。

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アジングとチニングの兼用で楽しみ倍増

アジングタックル1セットで、アジとチヌの両方を狙えるのは、釣りの楽しみを倍増させる大きなメリットです。タックルを使い分ける必要がなく、手軽に複数の魚種をターゲットにできます。

🎯 アジング・チニング兼用のメリット

• ✅ タックルが1セットで済む – 荷物が減る、移動が楽
• ✅ 状況に応じて狙いを変えられる – 柔軟な釣り展開が可能
• ✅ 外道も楽しめる – メバル、カマス、シーバスなども
• ✅ スキルアップにつながる – タックルを上手く扱う技術が向上
• ✅ コスパが良い – 専用タックルを揃えるより経済的

アジングの外道としてよくチヌが釣れていたので流用してみると、チヌが釣れる釣れる、という経験をしているアングラーも少なくありません。それからは同じワームを使ったライトチニングをずっと楽しんでいるという声も聞かれます。

実際の釣行では、前半は河口でプラグ、後半は漁港でジグ単といった具合に、1回の釣行で複数の釣りを楽しむことができます。メッキ狙いからスタートして、チヌ・マゴチ狙いのボトムゲーム、最後にアジングで〆る、というような欲張りな釣行も可能です。

欲張って色んな魚種を狙ってみました。みんな大好きメッキゲームから秋の定番チヌ＆マゴチのボトムゲーム、今秋シーズンいきなり安定釣果炸裂中のアジング。

出典：メッキ～チヌ～アジング　秋のライトゲーム炸裂中！ | CALYPSO fishing tackle

アジングとチニングの兼用で気をつけたいのは、タックルバランスです。チヌも狙うことを想定するなら、やや強めのライン設定（PE0.3～0.4号、リーダー5lb前後）にしておくと安心です。ジグヘッドも太軸モデルを選ぶことで、チヌの口の硬さにも対応できます。

ロッドは前述の通り、7フィート前後で、ルアーウェイト～10g程度、L～MLクラスの硬さを選んでおけば、アジングもチニングも十分に楽しめるでしょう。メジャークラフトのソルパラ、ダイワの月下美人、シマノのソアレといったエントリーモデルでも、適切なスペックを選べば問題なく対応できます。

より本格的に両方を楽しみたいなら、がまかつのラグゼ宵姫華やヤマガブランクスのブルーカレントⅢなど、バーサタイル性の高いハイエンドモデルも視野に入れると良いでしょう。これらのロッドは繊細なティップと強靭なバットパワーを併せ持ち、アジングからチニング、さらにはメバリングやライトロックフィッシュまで幅広く対応できます。

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まとめ：アジングでチヌを釣るための重要ポイント

最後に記事のポイントをまとめます。

1. アジングロッドでチヌは十分釣れる – 最適解ではないが、スリリングな釣りが楽しめる
2. 7フィート前後のL～MLクラスのロッドが適している – 取り回しと粘りのバランスが重要
3. ジグヘッドは1～3gがベスト – 軽量リグでシャローエリアを効率よく探れる
4. アジング用ワームをそのまま流用できる – クリア系カラーが効果的
5. ボトムを縦に狙う釣り方が基本 – 再着底後の即時立ち上げがキモ
6. タモは必須、抜き上げは厳禁 – ロッド破損を防ぐため
7. レンジキープ釣法が効果的 – 余計な操作をせず、潮に漂わせる
8. 堤防のキワを徹底的に攻める – リアクションバイトも狙える
9. 春の乗っ込みシーズンは中層パターンが有効 – 40cm超えの良型が期待できる
10. フロートリグやバイブレーションも使える – 状況に応じてリグを使い分ける
11. バイトはカツンと金属的に出ることが多い – ラインテンションを張って待つ
12. アジングとチニングの兼用で楽しみ倍増 – 1セットで複数魚種を狙える
13. ドラグ調整が重要 – チヌの突っ込みに対応できる設定に
14. PE0.3～0.4号にフロロリーダー5lb前後が安全 – ラインシステムのバランスが大切
15. 人が少ない場所で実践する – 大型チヌとのやり取りにスペースが必要

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記事作成にあたり参考にさせて頂いたサイト

1. アジングロッドで「チヌ」は釣れる？その答え合わせ | リグデザイン
2. 【大阪湾2020】アジングタックルでのチヌ攻略法 良型多く当たり年か | TSURINEWS
3. アジングロッドにチヌ針つけてカニつけて黒鯛狙おうと思うんですが、むりです… – Yahoo!知恵袋
4. ライトチニングとアジングに | madaoもアジング
5. FISHING TACKLE STORE つり具 山陽 SANYO
6. ライトソルトルアー釣行 アジングタックルで年無し大チヌ！ | まるなか大衆鮮魚
7. アジングロッドでチニングはできる？流用条件とおすすめ6選！ | タックルノート
8. メッキ～チヌ～アジング　秋のライトゲーム炸裂中！ | CALYPSO fishing tackle
9. 【テクトロ好きの釣りログ】 アジングでチヌ（＾＾）
10. アジング一時間勝負。極短ワームで、チヌが釣れた((((；ﾟДﾟ)))))))

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