奈良県川上村にある大滝ダムは、バス釣りのスポットとして注目を集めています。2002年8月に完成したこのダムは、試験湛水で地すべりなどの問題を抱えながらも、現在は「おおたき龍神湖」として親しまれ、豊かな自然に囲まれた釣り場となっています。
ポチップ
2024年現在、大滝ダムではカヤック体験などの湖面利用が限定的に認められており、バス釣りも行われています。特に注目すべきは、ブラックバスの釣果情報で、2024年10月には40cmを超える大物も報告されています。また、ダム周辺には「学べる防災ステーション」などの施設も整備されており、釣り以外の観光スポットとしても機能しています。
この記事のポイント！
- 大滝ダムの現在の釣り規制と遊漁券情報について
- 実際の釣果データに基づくポイント解説
- ブラックバス以外の生息魚種と外来魚対策
- 施設やアクセス方法など、実践的な利用情報
大滝ダムのバス釣りポイントと注意点
- 大滝ダムの概要と特徴を解説
- 現在の釣り規制と遊漁券について
- バス以外の生息魚種と外来魚問題
- おすすめの釣り場所とアクセス方法
- 大滝ダム周辺の施設情報
- 釣り人のマナーと注意事項
大滝ダムの概要と特徴を解説
大滝ダムは、奈良県吉野郡川上村大字大滝に位置する重力式コンクリートダムです。堤高100メートル、堤頂長315メートルの規模を誇り、総貯水量は8400万立方メートルにも及びます。
このダムは、紀の川水系の洪水調節、流水の正常な機能の維持、上水道用水、工業用水、水力発電を目的とした多目的ダムとして建設されました。特に注目すべきは、関西電力による最大出力10,500kWの発電能力です。
建設の歴史は1959年の伊勢湾台風被害がきっかけとなり、総事業費3640億円をかけて完成しました。完成後も試験湯水による地滑りなど、白屋地区での問題が発生し、37世帯が移転を余儀なくされた経緯があります。
現在は「おおたき龍神湖」という呼び名で親しまれ、周辺には広大なスロープ状の護岸や、水位の変動に対応できる桟橋なども整備されています。これらの設備は、現代のダム建設における環境配慮の一例となっています。
堤防付近には、防災と水とダムについて学べる「学べる防災ステーション」が設置されており、入館料は無料で、午前9時30分から午後4時30分まで見学が可能です。防災意識の啓発やダムの役割を理解する上で重要な施設となっています。
現在の釣り規制と遊漁券について
大滝ダムの湖面利用については、2024年現在、村が指定する事業者が実施するカヤック体験のみが公式に認められています。ただし、バス釣りも実際に行われており、釣果情報も報告されています。
川上村漁業協同組合が管理する周辺河川では、アマゴ釣りの遊漁券制度があり、3月上旬から8月末までの期間、日券3,000円、年券10,000円で販売されています。70歳以上の方や障害者手帳をお持ちの方は年券が7,000円となっています。
禁漁区として、井光養魚場から上流の井光川・下多古から大滝ダム綱場が指定されています。また、川上村漁協では外来魚対策として、特別な取り組みも実施しています。
アクセスについては、名阪国道の針インターから国道169号線を南下して約1時間10分、または南阪奈道の葛城インターから橿原市、明日香村を抜けて約1時間かかります。駐車場は、ダム横に無料で複数箇所用意されています。
バス以外にも、アマゴやアユなどの在来魚が生息しており、これらの保護と釣り場としての活用の両立が図られています。
バス以外の生息魚種と外来魚問題
大滝ダムには、ブラックバス（ラージマウスバス）の他に、トラウト、ナマズ、ウナギなどが生息しています。特に上流域では、アマゴやアユなどの在来魚も見られます。
2022年には、外来種のブラウントラウトの生息が確認され、地域の生態系への影響が懸念されています。川上村漁協では、「10センチ1000円」での買い取り制度を実施し、繁殖や定着の防止に取り組んでいます。
外来魚対策として、2023年11月には、おおたき龍神湖面活用協議会による外来種駆除及び試釣が実施されました。この取り組みは、今後の湖面活用に向けた重要な施策となっています。
ブラウントラウトは、3〜4歳魚で20〜50センチまで成長し、強い魚食性を持つため、在来種への影響が懸念されています。奈良県農業水産振興課では、近畿大学と連携して胃内容物調査なども開始しています。
これらの外来魚問題に対して、釣り人の協力も求められており、特にキャッチ＆リリースではなく、駆除への協力が推奨されています。
おすすめの釣り場所とアクセス方法
大滝ダムへのアクセスは、主に2つのルートがあります。名阪国道針インターから国道169号線を南下するルートでは約1時間10分、南阪奈道葛城インターから橿原市と明日香村を経由するルートでは約1時間を要します。
ダム湖畔には、宮の平地区に広大なスロープ状の護岸が整備されており、水位の変動に対応できる長い桟橋も設置されています。この施設は、釣り人の利用も考慮して設計されています。
周辺には、杉の湯がある宮の平の湖岸に、川上村が設置した竜の形をしたモニュメントがあります。このエリアは、かつての丹生川上神社の跡地でもあります。
大滝ダムの最新の釣果情報では、2024年10月に40cmのブラックバスが釣れたという報告があり、有望なポイントとして注目されています。特に鮎ポイント周辺での釣果が報告されています。
なお、電車・バスでのアクセスの場合は、大和上市駅からバスで約60分かかります。公共交通機関を利用する場合は、時刻表の確認が必要です。
大滝ダム周辺の施設情報
大滝ダムには「学べる防災ステーション」が併設されており、防災と水とダムについて学ぶことができます。この施設では、豪雨体験や防災意識の啓発、ダムの役割について理解を深めることができます。入館料は無料で、営業時間は午前9時30分から午後4時30分までとなっています。
周辺には「大滝茶屋」があり、柿の葉寿司などの地元の名物を提供しています。ただし、人気商品は早い時間に売り切れることもあるので、早めの訪問がおすすめです。
ダム湖畔には、広大なスロープ状の護岸や水位変動に対応した桟橋が整備されています。また、杉の湯がある宮の平の湖岸には、かつての丹生川上神社の場所を示す竜のモニュメントが設置されています。
トイレや駐車場は完備されており、ダム周辺には無料の駐車スペースが複数箇所用意されています。特に釣り人向けの施設としては、スロープや桟橋などが整備されており、アクセスの良さが特徴です。
ダムサイトでは、堤高100メートル、堤頂長315メートルの巨大な構造物を間近で見ることができ、ダム建築の技術や規模を実感できる観光スポットとなっています。
釣り人のマナーと注意事項
大滝ダムでの釣りは、現在は村が指定する事業者によるカヤック体験のみが公式に認められています。湖面利用については、今後変更がある場合は村から改めて告知される予定です。
外来魚に関しては、特にブラウントラウトの駆除に協力が求められています。川上村漁協では10センチあたり1000円での買い取りを実施しており、釣り人の協力が期待されています。
アマゴやアユなどの在来魚を狙う場合は、適切な遊漁券の購入が必要です。禁漁区として指定されている井光養魚場から上流の井光川・下多古から大滝ダム綱場では釣りができません。
水位の変動が大きいダム湖であるため、安全面での注意が必要です。特に桟橋や護岸での活動時は、水位変動に注意を払う必要があります。
最新の利用規則や規制については、必ず事前に確認することをお勧めします。
ポチップ
大滝ダムでバス釣りを楽しむためのポイント
- 現在の湖面利用ルールを確認
- ブラックバスの釣果データと傾向
- 季節別の釣れる時期と時間帯
- 初心者向けのタックル選び
- 周辺の人気釣り場との比較
- ボート・カヤックの利用規制
- まとめ：大滝ダムのバス釣り完全ガイド2024
現在の湖面利用ルールを確認
大滝ダムの湖面利用は、2024年1月現在、村が指定する事業者によるカヤック体験のみが正式に認められています。今後の利用方法については、変更がある場合に改めて告知される予定となっています。
周辺河川での釣りについては、川上村漁業協同組合が管理しています。アマゴ釣りの遊漁券は3月上旬から8月末まで販売され、日券3,000円、年券10,000円となっています。70歳以上の方や障害者手帳所持者は年券が7,000円に設定されています。
禁漁区として、井光養魚場から上流の井光川、および下多古から大滝ダム綱場までが指定されています。この区域での釣りは禁止されているため、注意が必要です。
ダム湖では水位変動が大きいという特徴があり、これに対応するため、湖岸には水位変動に追従する桟橋や広大なスロープ状の護岸が整備されています。
また、外来魚対策として特別な取り組みも実施されており、釣り人の協力が求められています。特にブラウントラウトについては買い取り制度も実施されています。
ブラックバスの釣果データと傾向
大滝ダムでの最新の釣果情報によると、2024年10月に40cmのブラックバスが報告されています。また、同時期に25cmから30cmクラスのラージマウスバスも複数確認されています。
特に注目すべき釣果として、2024年9月には49cmのブラックバスが記録されています。この時期は比較的大型の魚が活性化する傾向が見られます。
2024年7月の記録では、50cm以上の大物も捕獲されており、51cm、57cmといった記録級のサイズも報告されています。この時期は複数の釣果が報告されており、活性が高かったことがうかがえます。
落ち鮎のポイント周辺では、バスの活性が確認されています。ただし、状況によってはバスが全く見られないケースもあるため、ポイントの選定が重要となっています。
具体的な釣果情報は、アングラーズというウェブサイトで確認することができ、最新の情報が随時更新されています。
季節別の釣れる時期と時間帯
大滝ダムの釣果報告を分析すると、2024年7月から10月にかけて安定した釣果が報告されています。特に7月中旬は50cm超えの大物が複数確認されています。
9月下旬から10月上旬にかけては、40cm前後の良型が釣れており、秋季も有望な時期となっています。この時期は落ち鮎ポイントでの釣果が特徴的です。
時間帯については、朝イチと夕方での釣果報告が目立ちます。特にトップウォーターでの釣果は、これらの時間帯に集中しているようです。
水深の深いダム湖という特性から、季節による水温変化の影響を受けやすく、それに応じてポイントも変化します。夏場は比較的shallow（浅場）でも釣果が期待できます。
また、プロップベイトやヒラタイラーといったルアーでの釣果報告もあり、シーズンや状況に応じた使い分けが効果的なようです。
初心者向けのタックル選び
大滝ダムでの釣果報告によると、プロップペッパーやヒラタイラーでの実績が確認されています。特にトップウォーターへの反応が良好な時期があり、これらのルアーが効果的です。
また、4インチ前後のストレートワームも基本的なルアーとして使用されています。特に初心者の場合、このサイズのワームから始めるのが扱いやすいでしょう。
細い釣り糸では大物に切られるリスクがあるため、適切なラインの選択が重要です。ルアーでの釣行であれば、ある程度太いラインの使用が推奨されます。
長時間の釣行に備えて、複数のタックルを用意しておくことも検討します。実際の釣果報告では、状況に応じて様々なルアーを使い分けている様子が見られます。
バスの活性が高い場合は、比較的シンプルなタックルでも十分な釣果が期待できます。特にトップウォーターゲームの際は、基本的なセッティングで対応可能です。
周辺の人気釣り場との比較
大滝ダムの上流には大迫ダムがあり、こちらには20年以上前からバスが生息しています。両ダムは地理的に近接しており、釣り場としての特性も似ています。
また、奈良県内には池原ダムや七色ダムなど、バス釣りで有名なフィールドが複数存在します。これらは「国内最高峰トーナメントの舞台」としても知られています。
大滝ダムと大迫ダムは、アマゴやアユなどの在来魚も生息しており、多様な魚種が楽しめる点が特徴です。ただし、外来種問題への対策も同時に行われています。
周辺には室生ダムや猿谷ダムなども存在し、それぞれに特徴的な釣り場環境を持っています。地形や水質、規制内容などは、各ダムで異なります。
アクセス面では、大滝ダムは名阪国道からのルートが整備されており、比較的アクセスの良い立地となっています。
ボート・カヤックの利用規制
現在の大滝ダム（おおたき龍神湖）では、村が指定する事業者によるカヤック体験のみが認められています。一般のボート持ち込みについては制限があります。
湖面の利用方法については、今後変更される可能性があり、変更がある場合は村から改めて告知される予定となっています。
水位変動に対応するため、湖岸には特殊な桟橋が設置されています。この桟橋は水位の上下に合わせて自然に可動する設計となっています。
宮の平地区には、広大なスロープ状の護岸も整備されており、将来の湖面利用を考慮した設計となっています。
湖面活用については、おおたき龍神湖面活用協議会が設置されており、今後の利用方法について検討が進められています。
ポチップ
まとめ：大滝ダムのバス釣り完全ガイド2024
最後に記事のポイントをまとめます。
- 大滝ダムは堤高100メートル、総貯水量8400万立方メートルの大規模ダム
- 現在の湖面利用は指定事業者によるカヤック体験のみが公式に認可
- 2024年の釣果では40〜57cmの大型ブラックバスが複数報告
- 外来種対策としてブラウントラウトの買い取り制度を実施
- 禁漁区は井光養魚場上流から大滝ダム綱場まで指定
- アマゴ釣りの遊漁券は日券3,000円、年券10,000円で販売
- ダム周辺には無料駐車場とトイレを完備
- 「学べる防災ステーション」が併設され、無料で見学可能
- 水位変動に対応した特殊な桟橋と広大なスロープ状護岸を整備
- 今後の湖面利用については変更の可能性あり
- 周辺には大迫ダムや室生ダムなど、複数の釣り場が点在
- トップウォーターでの釣果が特に報告されている
- 村からの最新の規制情報の確認が必要
