滋賀県の日野川ダムは、滋賀県蒲生郡日野町村井に位置する、1966年に完成した多目的ダムです。日野川の中流部に建設され、洪水被害の軽減と既得かんがい用水の補給を目的としています。

ダムサイト周辺には散策道やダム公園、運動公園が整備されており、日野城址も隣接しています。また、ダム湖ではヘラブナ釣りが盛んで、バス釣りのスポットとしても注目されています。
この記事のポイント!
- 日野川ダムの基本情報と釣り場としての特徴
- 必要な遊漁券と料金体系
- アクセス方法と駐車場の利用方法
- 周辺施設や観光スポットの情報
初めての日野川ダムでバス釣りを楽しむ完全ガイド
- 日野川ダムの特徴と概要を解説
- バス釣り可能エリアと遊漁券の入手方法
- アクセス方法と駐車場情報
- 日野川ダムのポイント別バスの生息状況
- おすすめのタックルと釣り方を紹介
- 季節別の釣果傾向と攻略法
日野川ダムの特徴と概要を解説
日野川ダムは堤高25メートル、堤頂長105メートルの本堤と、堤高19メートル、堤頂長388メートルの脇堤を持つダムです。総貯水容量は138万8000立方メートルを誇り、滋賀県の重要な水資源施設として機能しています。
ダムの形式は本堤がグラベルフィル、脇堤がアースダムとなっています。常用洪水吐きは非常用洪水吐きと兼用されており、高さ7.1メートル、幅7.75メートルのローラーゲート2門を備えています。
水位に関しては、洪水時最高水位が標高209メートル、平常時最高貯水位が標高207メートルとなっています。洪水貯留準備水位は標高205.3メートルに設定されており、水位変動が釣りのコンディションに影響を与えることがあります。
ダム湖の面積は0.29平方キロメートル(29ヘクタール)で、集水面積は22.4平方キロメートルです。この規模は所管ダムの中では最小級であり、洪水調節容量が小さいことが特徴です。
日野町漁業協同組合が管理しており、遊漁が可能です。ダム周辺には日野城跡(中野城跡)があり、歴史的な観光スポットとしても人気があります。
バス釣り可能エリアと遊漁券の入手方法
日野町漁業協同組合が管理する漁場では、遊漁券の購入が必要です。料金体系は日券が期間中1,000円、年券が8,000円となっています。
遊漁券の購入は日野町漁業協同組合で可能です。組合の所在地は蒲生郡日野町西大路2871-3で、電話番号は0748-52-4543となっています。
漁場の範囲は日野川筋の日野町地先となっており、禁止区域は特に設定されていません。ただし、チャッチアンドリリース区が設けられており、この区域は組合が定めて公表した区間となっています。
遊漁期間は周年となっており、年間を通して釣りを楽しむことができます。ただし、水位変動や気象条件によって釣り場へのアクセスが制限される場合があります。
組合事務所では遊漁に関する詳細な情報も提供していますので、初めて訪れる際は確認することをお勧めします。
アクセス方法と駐車場情報
日野川ダムへのアクセスは、名神高速道路の八日市ICを降りてからとなります。八日市ICから国道421号線を経由し、御園・近江グリーンロード(8.4キロ)を通り、松尾北で国道477号線に入って約4キロ進みます。
ダムサイト周辺には駐車場が整備されており、無料で利用することができます。ただし、水位の状況によっては駐車場からのアクセスが困難になる場合があります。
周辺には日野川ダム公園も整備されており、車でのアクセスが可能です。公園内には休憩施設やトイレも設置されています。
アクセスルートは国道からの案内標識が設置されており、「日野川ダム」と書かれた看板を目印に進むことができます。ただし、細い道も多いため、初めて訪れる際は地図アプリなどで事前に確認することをお勧めします。
釣り場までの移動も含めて、安全な駐車とアクセスを心がけることが重要です。
日野川ダムのポイント別バスの生息状況
日野川ダムの周辺にはウィードエリアが存在し、バスの生息に適した環境が形成されています。また、水深の変化や地形の特徴により、様々なポイントでバスを狙うことができます。
ダム湖では水深10メートル前後のディープエリアが存在し、そこには小岩が点在しています。このような地形の変化する場所では、バスが回遊してくることがあります。
バンクには大小の岩が入っており、フラットな場所から急激に落ち込む地形変化も見られます。このような構造は、バスの絶好の隠れ家となっています。
水温や季節によってバスの活性は変化し、特に夏場は水深のある場所でバスを狙うことができます。また、風が吹き出すタイミングでは、シャロー域での釣果も期待できます。
ダム湖の規模は比較的小さめですが、様々なタイプのポイントが存在するため、条件に応じた釣り方を選択することが可能です。
おすすめのタックルと釣り方を紹介
日野川ダムでのバス釣りには、様々なタックルを使用することができます。特に、スリーパークローやワンフックアラバマ、マッハソニックなどのルアーが効果的です。
水深のあるポイントでは、メガバスのスリーパークロー5/8ozなどの重めのルアーが有効です。これらのルアーは、ディープエリアでの釣りに適しています。
ワンフックアラバマにアンクルゴビィシャッドテール3インチを組み合わせる方法も効果的です。特に、ウィード周りや数少ないシェードがある場所での使用がお勧めです。
手返しを重視する場合は、イマカツのマッハソニック9gなども選択肢となります。特に、ウィードエリアを近くに備えた水深10〜12メートルのディープエリアでの使用が効果的です。
適切なタックル選択のためには、その日の状況に応じて複数のルアーを用意しておくことをお勧めします。
季節別の釣果傾向と攻略法
夏場は水温が高くなるため、ディープエリアでのバス釣りが効果的です。特に水深10メートル前後のポイントで、バスが活発に活動する傾向があります。
風が吹き出すタイミングでは、巻きの釣りも有効です。特に数少ないシェードに狙いを絞ったランガンが効果的な場合があります。
減水時期には、ボートの昇降が困難になる場合があります。そのため、事前に水位情報を確認することが重要です。
フィネス、ディープ攻め、巻きの釣りなど、複数の釣り方を組み合わせることで、より多くの釣果を期待することができます。
天候や水位の変化に応じて、柔軟に釣り方を変更することが重要です。

日野川ダムのバス釣りで必要な準備と注意点
- 初めての人向けの持ち物リスト
- 水位変動と釣り場の関係性
- 周辺の釣具店情報
- マナーと禁止事項について
- 他の滋賀県のバス釣りスポットとの比較
- まとめ:日野川ダムでバス釣りを楽しむためのポイント総まとめ
初めての人向けの持ち物リスト
バス釣りの基本となるルアーは、ディープエリアに対応できるスリーパークロー5/8ozが効果的です。水深10m前後の攻略に適しており、確実なアタックを期待できます。
カバー周りの攻略には、ワンフックアラバマリグにアンクルゴビィシャッドテール3インチを組み合わせることをお勧めします。シェードのある場所での実績が報告されています。
手返しを重視する場合は、マッハソニック9gを用意すると良いでしょう。特にウィード周辺のエリアで効果を発揮します。
遊漁券は必須となります。日野町漁業協同組合で購入でき、日券1,000円、年券8,000円の料金体系となっています。
雨具や防水性の高い靴も重要です。ダム湖周辺は足場が滑りやすい場所もあるため、安全面での準備も欠かせません。
水位変動と釣り場の関係性
日野川ダムの水位は、洪水時最高水位が標高209m、平常時最高貯水位が標高207m、洪水貯留準備水位が標高205.3mと設定されています。
減水時には、ボートの昇降が特に困難になることがあります。階段が陸上に露出する状況も報告されています。
洪水調節容量が小さいため、毎秒160立方メートル以下の流量では洪水の貯留を行うことができない特徴があります。
水位変動は農業用水の利用状況にも影響を受けており、周辺の田んぼへの給水なども考慮されています。
ダムの総貯水容量は138万8000立方メートルで、有効貯水容量は103万8000立方メートルとなっています。
周辺の釣具店情報
日野川ダム周辺の具体的な釣具店情報については、残念ながら詳細な情報が見つかりませんでした。
ダム管理事務所は滋賀県東近江土木事務所河川砂防課が担当しており、住所は蒲生郡日野町村井2022-8です。
問い合わせ先として、電話番号0748-52-0833、FAX番号0748-53-0559が設置されています。
釣り場に関する詳しい情報は、日野町漁業協同組合(TEL:0748-52-4543)で入手できます。
アクセスルート上の八日市ICからの道中で、必要な釣具を購入できる店舗を探すことも一つの方法です。
マナーと禁止事項について
日野川ダムでは、組合が定めて公表したチャッチアンドリリース区域が設定されています。この区域では決められたルールを遵守する必要があります。
遊漁券の携帯は必須です。料金は日券1,000円、年券8,000円となっており、必ず事前に購入しておく必要があります。
駐車場の利用については、ダム管理事務所や公園施設の規定に従う必要があります。特に減水時は、駐車スペースが制限される場合があります。
ダム湖周辺には散策道や公園施設が整備されており、他の利用者への配慮も重要です。
ゴミの持ち帰りや騒音への配慮など、基本的なマナーの遵守が求められます。
他の滋賀県のバス釣りスポットとの比較
滋賀県には、琵琶湖をはじめとする多くのバス釣りスポットが存在します。野洲川ダムや姉川ダムなど、複数のダム湖があります。
日野川ダムの特徴は、所管ダムの中では最小級であることです。総貯水容量138万8000立方メートルという規模は、他のダムと比べてコンパクトです。
周辺には日野城跡があり、歴史的な観光スポットとしても人気があります。釣り以外の楽しみも提供できる点は特徴的です。
ダム湖の面積は0.29平方キロメートルで、比較的小規模ながら多様なポイントが存在します。
管理は日野町漁業協同組合が行っており、遊漁規則や料金体系も明確に定められています。

まとめ:日野川ダムでバス釣りを楽しむためのポイント総まとめ
最後に記事のポイントをまとめます。
- 日野川ダムは滋賀県日野町に位置する1966年完成の多目的ダムである
- 遊漁券は日券1,000円、年券8,000円で購入が必須である
- アクセスは八日市ICから国道421号線経由が基本ルートである
- ディープエリアは水深10メートル前後が主要ポイントである
- スリーパークロー5/8ozがディープエリア攻略の定番ルアーである
- ワンフックアラバマリグはカバー周りで効果的である
- マッハソニック9gは手返しの良さが特徴である
- 水位変動により釣り場へのアクセスが制限される場合がある
- チャッチアンドリリース区域が設定されている
- 総貯水容量138万8000立方メートルの比較的小規模なダムである
- 散策道やダム公園が整備されている
- 日野城跡に隣接する歴史的な立地である
- 漁業協同組合による明確な管理体制が整っている